あるた梨沙「明日を綴る写真館」映画化、寂れた写真館の主人に平泉成

映画「明日を綴る写真館」ポスタービジュアル

あるた梨沙「明日を綴る写真館」が映画化。主演に平泉成を迎え、6月7日に全国公開される。そのほかキャスト情報、ポスタービジュアル、予告映像が到着した。

「明日を綴る写真館」は若くして才能を認められたフリーカメラマン・五十嵐太一を描く物語。自分の写真に“何か”が足りないと感じていた太一は、自分がグランプリを獲ったコンテストで佳作に選ばれていた写真にその“何か”を感じ、撮影者の男・鮫島に弟子入りする。鮫島は寂れた写真館を営む無口なカメラマン。太一は鮫島とともに過ごす時間の中で、カメラマンとして大切なものを掴んでいく。COMIC BRIDGE online(コミックブリッジオンライン)で連載された作品で、単行本が2019年に刊行されている。

映画では鮫島役を平泉が演じ、太一役は佐野晶哉(Aぇ! group)に決定。そのほかウェディングプランナーとして活躍する太一の母・冴絵役に黒木瞳、鮫島の妻・桜役に市毛良枝、鮫島写真館に訪れる客・牧役に佐藤浩市、牧の妻・悦子役に吉瀬美智子、太一の父親役に高橋克典、街のケーキ屋を営むパティシエ・杉田役に田中健がキャスティングされた。そのほか美保純や赤井英和らも出演している。企画・プロデュース・監督は、平泉と佐野も出演した映画「20歳のソウル」でメガホンを取った秋山純が務める。平泉、佐野、あるたからはコメントが到着しており、下に全文を記載した。

予告映像は「音が鳴るんです。鮫島さんの写真は」という太一のセリフからスタート。鮫島と太一の出会いの場面や、さまざまな思いを抱えて鮫島の写真館を訪れる人々の様子などが収められた。

あるた梨沙コメント

映画化のお話をいただいたときは、驚きと喜びが同時に湧き上がりました。
まさか自分の漫画が映画化するなんて!の驚きと、私の漫画を見つけてくれてありがとうございます!の喜びです。
一度、撮影現場にもお邪魔したのですが、写真を確認するためにモニターを見つめる太一の表情、そこに声をかける鮫島さんの優しい声色。平泉さん、佐野さん、おふたりともイメージ通りに(イメージ以上に)キャラクターを表現してくれていて感動しました。
太一たちの仕事が、生活が、成長が、たくさんの方に見ていただけることを嬉しく思っています。
映画版「明日を綴る写真館」の公開、とても楽しみです!

平泉成(鮫島武治役)コメント

秋山監督から「映画を一緒にやりましょう」とお誘いを受け、お話をお聞きしたところ、なんと主演での出演でした。いつの日かこんなことも・・・と60年、コツコツと積み重ねてきたつもりの俳優人生でした。
鮫島写真館に集う人々の優しくて心温まる愛情物語、そして何より私好みのシナリオでもありましたので「よろしくお願いします」とお返ししました。撮影が始まり、多くのスタッフ・キャストのみんなとパスだ、フェイントだ、ロングパスだ、とまるでサッカーのような現場でしたが、秋山監督の大きな背中を皆で追いながら全力で走り抜きました。
佐野くんは素直でチャーミング、とてもとても良かったです。また若い頃から知っているベテラン俳優陣も快く出演してくださり、そのお芝居は深みを増した素敵なものでした。
人の温もり、人を想う心が物語の底にあり、きっとこの作品を押し上げてくれると思います。
どうか劇場に足をお運び楽しんでください。

佐野晶哉(五十嵐太一役)コメント

五十嵐太一役で出演させていただきますAぇ! groupの佐野晶哉です。
「またかならずやろう!」と言ってくださっていた秋山監督と中井さんの作品に、もう一度出演させていただき撮影期間は喜びの毎日でした。
日常に綴られている愛を思い出せる温もりに溢れた作品です。
成さんと鮫島さんの背中を重ね合わせながら太一と共に成長させていただきました。
この映画が皆さんの明日を彩る一枚になることを願ってます。

映画「明日を綴る写真館」

2024年6月7日(金)全国公開

スタッフ

原作:あるた梨沙「明日を綴る写真館」(BRIDGE COMICS / KADOKAWA刊)
企画・監督・プロデュース:秋山純
脚本:中井由梨子
企画協力:PPM
製作:ジュン・秋山クリエイティブ
配給:アスミック・エース

キャスト

平泉成、佐野晶哉(Aぇ! group)、嘉島陸、咲貴、田中洸希、吉田玲、林田岬優、佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、田中健、美保純、赤井英和、黒木瞳、市毛良枝

(c)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (c)
あるた梨沙/KADOKAWA